「ひむがしの 野にかぎろひの立つ見えて かへり見すれば 月かたぶきぬ」
これは柿本人麻呂が万葉集で詠んだ歌です。
「野に立つかぎろひ」とは『冬寒の早朝、朝日が昇らんとする前に、
大地と空の境目を輝き染める光』、そう曙の光のことなのです。
そして、この秀歌が詠まれた「阿騎野」の地は、現在の奈良県大宇陀町周辺。
やまと・奈良は「まほろばの地」。そこは伝統が日常に息づくおおらかな町。
悠久の歴史をたたえる古都の風雅さにお客様の着物姿が朝の光のように
明るく輝いていただきたいと「かぎろひ屋」は願っております。